「いつまで、こんなことを続けるつもりですか?」
 床の上に転がされたファーネスの言葉に、うん? とフランツは軽く首を傾げて見せた。
「いつまで、って、まぁ……とりあえずは兄上が目的達成するまで、かな? 一応、君が喋ればそこで遊びは終わりだけど、君は喋らないでしょ? こっちとしても、遊びをやめにしなけりゃならない理由は、今のところないわけだし」
「遊び、ですか」
 ぎりっと奥歯を噛み締めて自分の事を睨みつけてくるファーネスのことを見やり、フランツは苦笑を浮かべた。
「不真面目だって怒るかい? けど、ボクは本職の拷問人、ってわけじゃない。拷問を趣味にしてるってだけだから、不真面目だって文句を言われる筋合いはないよね」
「別に、あなたに文句を言うつもりはありません。ただ、呆れているだけです」
「ああ、そう。ま、それも無理はないかな。拷問をする人間として、ボクは底が浅いってのは紛れもない事実だし。うん、楽しんでる時点で、底が浅いもんね」
 ファーネスの言葉に、何がおかしいのかくすくすと笑いながらフランツは肩をすくめて見せた。
「拷問するときに、それを楽しんでるようじゃ拷問人として程度が知れてる。ま、かといって、完全に仕事と割り切って何も感じなくなっちゃう、って言うのもそれはそれで面白みがないよね。ただの機械みたいでさ。
 理想を言うなら、人間として犠牲者を悼みつつ、やることは情け容赦の欠片もない、って辺りが最高なんだろうけど。ま、普通の人間がそんなことをしようとすれば、まず間違いなく潰れちゃうからね。結局のところ、楽しんでやるか、何も感じずにやるかのどちらかしかないってわけだけど、それならまだ何も感じず、割り切ってやるほうがいいとボクは思うな。楽しんでるようじゃ、ねぇ」
「それが分かっていて、なお、そんな態度をとるんですか、あなたはっ」
「だから、底が浅いんでしょ? 分かってても高みに行けない人間なんて、いくらでもいるよ。まだ、自分の程度が低いって事を自覚してる分だけ、マシな方だと思うけどなぁ」
 ファーネスの言葉にも、フランツはくすくすと笑うのをやめない。かっとなりかけたファーネスが、それも相手のやり口の一つだと自分に言い聞かせて口をつぐむ。自分をからかって楽しんでいる相手に、何もいちいち律儀に反応を返すこともない。ただ、何も言わないのも癪に障るので、精一杯皮肉げな口調を作って彼女はフランツへと呼びかけた。
「いつまでも、その笑いが続けばいいですね」
「うん? ……ああ、立場の逆転の話かい?」
 一瞬、怪訝そうな表情を浮かべたフランツが、すぐにまた苦笑を浮かべて肩をすくめた。
「ボクは臆病な人間なんでね、そう言うことが起きないよう、細心の注意は払ってるんだ。自分が君の立場に置かれたときのことを想像すると、ぞっとするからね」
「自分がされるのは嫌でも、人にするのは楽しい、というわけですか。最低の人間ですね、あなたは」
 この程度の台詞で相手を傷付ける事など出来ない、と分かってはいるが、それでも言わずにはいられずにファーネスがそう言ってフランツのことを睨む。やや心外そうな表情を浮かべて、フランツは肩をすくめて見せた。
「大抵の人間は、そう言うものだと思うけど? そもそも、自分が相手にしてるのと同じことをされたとき、どう思うか、なんて考えるような人間は拷問なんてしないよ。拷問なんてする人はね、自分が一方的に強い立場に居ると思ってるからこそ、いくらでも酷いことが出来るんだから。相手に報復されることなんて、そもそも考えてさえいないって人間が大半だろうね」
 そう言って、くすくすと笑うフランツ。自分の事を睨みつけてくるファーネスの視線を、心地よさげに受け止めて、彼はゆっくりと椅子から立ち上がった。
「もしも自分が相手と同じ立場に置かれたら、って想像して、それはそれでかまわない、なんて思えるような人間はまずいないよ。ましてや、実際に自分が拷問される立場に立ってしまったら、それはもう無様なぐらい取り乱すだろうね。拷問なんてことを平然と出来る人間は、そういう自分勝手なものなんだから。
 ……ああ、そうだね。もしも、自分が拷問を受ける事態を想定して、それを受容しつつ平然と拷問を行える人間がいれば、それはたぶん理想の拷問人だろう。けど、理想はあくまでも理想。人間の到達できない高みにあるからこそ、理想なんだからね。ボクたちみたいな凡人は、到底その境地には達しえないさ」
 軽く肩をすくめながらそう言うと、ゆっくりとファーネスのほうに歩み寄り、フランツは彼女の顔を覗き込んだ。
「さて、と。いつまでもこうしてお喋りを続けていても仕方ないね。そろそろ始めようか」
 フランツの言葉に、びくっと一瞬ファーネスが身体を硬直させる。今まで散々痛めつけられてきたことを考えれば、その程度の反応は仕方がない。むしろ、その恐怖と緊張の反応を一瞬のみで押し止めた彼女の意志力のほうが賞賛に値するだろう。
「さて、今日はこれから何をされるか、聞きたいかい?」
「聞かせたいなら、勝手にすればいいでしょう。私は、何をされようとただ耐えるしかないのですから」
 フランツの問いかけに、素っ気無くファーネスが応じる。事前に拷問の内容を聞かせる、というのはそれ自体で尋問の手段である。実際に拷問を行う前に、拷問器具を見せたりその使い方を説明したりして相手の恐怖心を煽り、そのまま自白に追い込む、というやり方もあるのだ。一応、事前にこれから行われる行為を聞かされる事で心構えが出来、拷問に耐え易くなる、という考え方もあるが、逆に事前に聞かされていた拷問に追加で別の拷問をされた場合、事前に心構えをしていたほうが絶望感が増す、というデメリットもある。もっとも、フランツの場合、事前に何をするか宣言した場合は、それ以上のことをすることはないのだが。
「そう。じゃあ、まぁ、説明するけど、今日やろうと思ってるのは単純な拷問なんだ。使うのは、これだけ」
 素っ気無いファーネスの言葉に、特に気を悪くした様子も見せずにフランツは兵士に合図を送った。控えていた兵士が、慎重な手つきで木箱を運んでくる。足元に置かれた木箱からフランツが取り出したものを見て、僅かにファーネスが目を見開いた。ガラス製のフラスコに満たされた、透明な液体。
「それは……錬金術師の」
「そう、硫酸。まぁ、占領したときに接収したものなんだけどね。今日はこれを使ってみようかと思うんだ」
 フランツの言葉に、ファーネスがやや怪訝そうな表情を浮かべた。硫酸を身体に浴びせられれば、激痛と共に皮膚は焼け爛れる。確かにそれは立派な拷問手段の一つといえるだろう。だが、酸を使うというのであれば自分は既に経験済みだ。身体から酸を分泌する無数の蛭を全身にたからされ、皮膚どころか筋肉、内臓に至るまで焼き溶かされたのだ。にも拘らず今更硫酸などを持ち出してきた、ということは、単純に身体に酸を浴びせる、などといった手段では有り得ない。
「ふむ、これをどう使うつもりか、分からなくて不安そうだね」
「不安なわけではありません。あなたがそれをどう使うつもりであれ、私はただ、耐え抜くのみですから」
 やや依怙地になって、ファーネスはフランツの言葉にそう反論した。実際、不安に思っていないといえば嘘になる。いくら覚悟を決めていたところで、痛い思いなどしたくはないのだ。しかも、この男の拷問には終わりがない。通常、拷問の終わりは自白か死かだ。自白するつもりのないファーネスにとって、拷問を受けて死ぬことは--もちろん、嬉しくなどはないが--拷問の終わり、苦痛の終わりを意味する。いや、するはずだった。
 だが、この男は、信じられないことに死者さえも蘇生させる。正確には、彼の部下--らしき--幼女(アル)が、それを可能にするのだ。ファーネスにとっては、死すら解放では有り得ない。
 だが、それでも。ファーネスは、決して屈服はしない、と心に誓っていた。故に、彼女はまっすぐにフランツを見詰め、きっぱりと口にする。
「例えそれで殺されるとしても。私は、決して口を割りません」
 ファーネスの宣言に、軽く苦笑を浮かべてフランツは肩をすくめた。
「ああ、それは大丈夫。今日は殺すつもりはないから。まぁ、痛みのあまり死んだり発狂したり、って言うのは拷問してる時にはいつ起きてもおかしくない事故だけど、君ぐらい意志の強い人間ならそう言うこともないだろうしね。
 ……ああ、そうそう、まだ説明が途中だったね。このガラスの容器--ええっと、フラスコ、とかいうんだっけ? ともかく、まずはこれをそのまま君の性器に押し込む」
「っ!?」
 フランツの言葉に、一瞬動揺の色をファーネスが浮かべた。フラスコのサイズは、大人の拳より二回りほど大きい。それを性器へと押し込めば、どうなるかは火を見るより明らかだ。まず間違いなく性器は引き裂かれ、使い物にならなくなるだろう。もちろん、その際に味わう激痛がどれほどのものかも、容易に想像できる。いくら覚悟を決めていても、そこはファーネスも若い娘だ。性器への責め、と聞けば、本能的な恐怖を感じずにはいられない。
「……そして、踏み砕く、というわけですか」
 それでも。ファーネスは強引に恐怖を押し殺して、逆にそう問いかけた。僅かに苦笑を浮かべ、フランツが頷く。
「まぁ、恐怖に泣き喚く姿を期待してたわけじゃないけど。怖くはないのかい?」
「怖いですよ。けれど、あなたに屈服するのは、もっと嫌だというだけの話です」
 ファーネスの返答に、軽く肩をすくめるとフランツは兵士たちに合図を送った。ファーネスの身体に兵士たちが取り付き、衣服を剥ぎ取る。その後、手足を拘束するベルトの付いた拘束台へと彼女の身体を乗せ、ベルトを填めていくのだが、その間、ファーネスは抵抗らしい抵抗を見せようとはしない。まぁ、例えファーネスが抵抗したところで、強引に力ずくで押さえ込まれるだけではある。純粋な力比べになれば少女であるファーネスは兵士たちにかなわない。無駄な体力を使うぐらいなら拷問に耐えることに集中しよう、ということなのだろう。別に今日に限ったことではなく、いつもファーネスは--少なくとも肉体的には--無抵抗に拷問を受け入れている。
「さて、と。それじゃ、始めるよ?」
 そう言って、フランツが指で押し広げたファーネスの秘所へとフラスコの底を押し当てる。一応はフラスコに潤滑油が塗られているが、そもそも、少女が受け入れるにはあまりにもフラスコは大きすぎる。僅かに押し込んだだけで、びくっとファーネスの身体が震えた。そんな少女の反応を楽しむように、ゆっくりとフランツがフラスコを押し込んでいく。
「ぅっ! ……く、うっ! ……ぁっ!」
 懸命に噛み締めた口から、それでも抑えきれない苦痛の声を漏らし、ファーネスが顔を歪める。押し広げられていく秘所に激痛が走り、びくっ、びくっとびっしょりと汗に濡れた裸身が震える。
「そろそろ、裂けるかな?」
「~~~~~~っ!」
 笑いながらぐりっとフランツがフラスコを捻るように押し込む。ファーネスの脳裏にぶちぶちっという音が響き、今までに数倍する激痛が全身を貫いた。あふれ出しそうになる絶叫を懸命に抑え、顔をのけぞらせてファーネスが身体を痙攣させる。
「ふぅん、頑張るね。けど、大声で叫んだほうが、少しは痛みも紛れると思うけど?」
「っ、うっ、あ……はぁ、はぁ、はぁ……」
 からかうような口調でそう言い、フランツがいったん手を止める。苦痛に全身から汗を噴出させ、ファーネスが荒い息を吐く。くすっと笑うと、フランツは再び捻るようにフラスコを押し込んだ。もっとも直径の大きな部分まで、フラスコが鮮血をあふれさせるファーネスの秘所の中へともぐりこむ。
「ぐっ、あっ! ぐ、ぐぐ……ぐぅ~~~~~~~~~~~~~~っ!」
 身体が真っ二つになったかと思うほどの激痛に、ファーネスの脳裏が白く染まる。ちかちかと赤い光が視界の中で明滅し、自分の意思と関わりなく絶叫があふれそうになる。それを懸命に噛み殺し、同時に苦痛から逃れようとのた打ち回りたくなる衝動も、懸命に押さえ込むファーネス。ふぅん、と、結構本気で感心した表情でフランツが頷いた。
「これって、男のボクには実感できないけど、相当な激痛のはずなんだけど。今までにも何人か試してみたけど、大体この辺りまで来ると絶叫してのた打ち回るものなんだけどね」
「ぐ、ぐぐ……く、う、ぐ、ううぅ……」
 フランツの言葉に、ファーネスは苦しげに呻く。反論しようと口を開けば、口から出るのは言葉ではなく意味をなさない絶叫になるだろう。何もかも忘れて泣き叫びたくなるほどの激痛に、襲われているのだから。
 それでも悲鳴を上げずに耐え続けているのは、自分が悲鳴を上げてもがき苦しむ姿をフランツが期待しているからに他ならない。些細な抵抗、といってしまえばそれまでだが、フランツがそこに楽しみを見出すなら、自分は精一杯それに抵抗してやろう、というわけだ。
「まぁ、君がそうやって頑張るなら、こっちは君が耐え切れないほどの苦痛を与えるまでの話なんだけど」
「っ!? がっ、あ……ぎっ、がっ、あっ……ぐっ、ぐぐっ、ぐ……!」
 フランツの言葉と同時に、抉るようにフラスコが一気に押し込まれる。あふれそうになる絶叫を必死になって抑えつつ、ファーネスは全身に力を込めた。びくっ、びくっと大きく全身を痙攣させ、噛み殺しきれない苦痛の呻きを漏らしながらも、辛うじて絶叫することだけは回避する。
「おやおや、これでも駄目か。どうしてそんなに頑張るのかな。そうやって我慢すればするだけ、苦しむって分かっているはずなのに。
 まぁ、もっとも、君の場合は、絶望的なこの状態で、なお拷問を受け続ける道を選んでるわけだからね。人から見ればつまらない意地でも、張り通さずにはいられないのかな」
「~~~~~っ! ~~~~っ! ~~~~~~~ぁっ!」
 ぐりぐりと秘所に突き入れたフラスコの柄を上下左右に動かしながら、半ば独り言のようにフランツがそう呟く。一方、ファーネスの方は、引き裂かれた秘所から弾ける激痛に答えるどころの騒ぎではない。押し込まれたフラスコが動かされるたび、全身がばらばらになりそうな激痛が走るのだ。大人の拳より二回り以上大きなフラスコを秘所の中に押し込まれる、というのは、経験の豊富な女性であっても過酷だ。ましてや、つい先日まで処女であったファーネスにとっては、地獄の苦しみだろう。にも拘らず、フラスコが動かされるたびに全身を痙攣させ、噛み殺しきれない呻きを漏らすだけで耐えているのだから、彼女の精神力の強さは賞賛に値する。
 もちろん、それだけの苦行に耐えているのだから、ファーネスの姿は無残なものだ。水でも浴びせられたかのように全身はぬらぬらと脂汗で光り、フラスコが動くたびにびくんっと大きく身体が震える。あふれようとする絶叫を無理やりに噛み殺し、それでも噛み殺しきれずに漏れる呻きは、身の毛がよだつような凄絶な呻きだ。
「頑張るね。けど、これならどうかな?」
 凄絶な呻きを漏らすファーネスの姿を楽しげな笑みを浮かべて見やり、フランツが足を上げる。フラスコを飲み込んでぽっこりと膨れ上がったファーネスの下腹部へと、どすんとフランツの足が踏み下ろされた。零れ落ちんばかりに目を見開き、弓なりに身体をのけぞらせてついにファーネスが絶叫を上げる。
「ギッ、ギャアアアアアアアアアアアアアアアアァァァ~~~~~~~~~ッ!!」
 砕けたガラスの破片が柔らかく敏感な秘所の粘膜を容赦なく切り裂き、突き刺さる。それだけでも、発狂しそうなほどの激痛だろう。にも拘らず、フラスコの中に満たされていた硫酸があふれ出し、秘所の粘膜を焼いてそれと同等か下手をすればそれ以上の激痛を与える。
「アアアアアーーーーーーッ、アーーーーーッ! ギィヤアアアアアアアアアアアアアアアアァァッ!!」
 狂ったように全身をのたうたせ、凄絶な絶叫を上げるファーネス。その姿を笑いながら眺め、フランツは再び足を上げた。どすん、と下腹部を踏み込まれ、更に細かく砕けたガラスの破片が粘膜へと食い込む。
「ギエエエエエエエエエエエェッ! グアッ、アッ、アギャアアアアアアアアアアァァ~~~~~~ッ!!」
 あふれ出す鮮血と硫酸が反応し、高熱を発する。舌を突き出し、泡を吹きながらファーネスは激痛に身悶え、絶叫した。思考は痛みのみによって支配され、何も考えられない。くすくすと笑いながら彼女が苦しむ様を眺めるフランツ。
「流石に、これには耐えられなかったようだね」
「アアッ、アアッ、アアアアアアァァッ! ギイイイイイイイイイィィッ!! やけっ、るっ、グアアアアアアアアアアアアアァァッ!!」
 拘束用のベルトを弾き飛ばさんばかりに、のたうち苦しむファーネス。弱まる気配すらない激痛に責め苛まれ、断末魔じみた濁った絶叫を上げる。無残に引き裂かれた秘所から鮮血と白煙とをあふれさせ、狂ったように身体をのたうたせるその姿は思わず目を背けたくなるような酸鼻なものだ。しかし、その姿を、フランツは楽しげな笑みを浮かべて観賞している。
「ガアッ、アギッ、ギガアアアアアアァァッ!! アガガガガッ、グギャアアアアアアアアアアアアアァァ~~~~ッ!!」
 長く尾を引く絶叫。いっそ、気絶してしまえばどれほど楽か。しかし、今まで散々嬲られてきたファーネスは、生来の意志力のせいもあるのだろうが、そう簡単には気絶しない。いや、出来ない。こんな痛みを味わうぐらいなら、いっそ一思いに殺して欲しいと、そう心から願うほどの激痛に、延々と責め苛まれ続けなければいけないのだ。
「その苦痛から、逃れたいとは思わないかい? 君がその気なら……」
「イヤアアアアアアアァァッ、イヤッ、イヤアアアアァッ、アッ、アガアアアアアアアアアアアァァッ!!」
 フランツの言葉に、反射的に拒絶の叫びを放つファーネス。その下腹部をフランツが踏み込み、弾けた激痛にファーネスが更なる絶叫を上げる。ファーネスが悶絶するまで、数十分に渡ってフランツは彼女のことをいたぶり続けた。ただ、楽しそうな笑顔を浮かべて……。