両手首と顎回りで宙吊りにされるさらし

 中国での拷問の一つです。窒息系の責めで、自分の体重と石の重みでピンと首が伸びてしまう為に苦痛もかなりのものです。また、石の重さを増すことによって首の骨を折る、または外すといったことも可能で、処刑という側面も持っているということになります。
観客の目から女の姿を隠してしまうさらし

 中世社会において犯罪者の処刑は大衆の娯楽でした。このような晒しや鞭打ちも、そういった要素を多分に含んでおり、刑を執行する際には集まった大衆に見えやすいようにという配慮が色々となされていました。
 また、大衆が刑の執行に参加する場合も多く、特に晒し刑の場合は放置されている間に大衆から様々な悪戯/攻撃を受けるのは当然のことでした。口に泥を詰められて窒息死したり身体の肉を切り取られて殺されたりといったことはかなり頻繁にあったようです。
敏感な粘膜にさらし

 女であれば秘所に塗りこむ場合が普通ですが、時には肛門に塗りこむ場合もあります。男は肛門がほとんどで、男性器に対してこういった刺激物が用いられることはなかったようです。
 男性器の場合は、その根元を糸で縛って鬱血させ腐らせたり、そのまま引き絞って切断する、などということが晒し刑の際には(大衆の手によって)良く行われていました。また、女性器の場合は小動物の死骸や木の棒などを押しこんだり、あるいは直接指で悪戯をしたりといったことが行われていたようです。
 いずれにせよ、晒し刑の場合は犠牲者がほとんど抵抗できない状態になるので、大抵の場合は色々と酷い目にあわされたようです。嫌われ者であれば殺されてしまうことも珍しくありません。
結婚前に肉体関係を持ったさらし

 例え婚約していても、結婚前に関係を持てば罪になりました。もちろん処刑されるようなことはありませんが、そのような『不道徳な』カップルは鞭打ちや晒しによって笑い者にされて当然、という風潮があったのは確かです。晒し刑の際に用いられる道具の中に『藁の冠(未婚の母に被せる)』と呼ばれるものがあることからもそれはうかがえます。
忌まわしき悪魔の行為さらし
 同性愛やアナルセックスはすべて忌まわしいものとされていました。これらを行ったものは例外なく魔女とされ、火刑に処されたのです。なお、日本語では『魔女』と訳されますが、実際には魔女と呼ばれた人間の中にはかなりの数の男が居たことを付け加えておきます。